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番屋を 建設 [生活]

番屋を 建設

南三陸学生ら40人建設
番屋には復興を願って大漁旗が取り付けられた(7日、南三陸町志津川で)

 南三陸町の志津川港に7日、ボランティア学生らが手作りで建てた「番屋」が完成した。広さ約40平方メートルの木造の作業小屋には、津波の難を逃れた大漁旗が掲げられた。地元漁師は「漁業復興の拠点にしたい」と感謝している。

 番屋を建設したのは、宮城大3年で建築学を専攻する工藤茂樹さん(20)らボランティア約40人。

 同町出身の工藤さんは、津波にのまれて変わり果てた古里のために何かできないかと、同大の竹内泰准教授(43)に相談を持ちかけた。被災した地元漁協は、高台に仮事務所を設けたが、作業場所や倉庫もないと知った。竹内准教授が4月にインターネットを使って協力を呼びかけると、全国から協力の申し出が寄せられた。

 木材は岐阜県の業者から提供を受けた。屋根と壁には、津波で泥だらけになった建材を石巻市内の業者から安く買い入れ使うことにした。震災復興のシンボルとの意味を込めた。建設場所は魚市場の前。「海をみながらみんなで将来を語り合える」。漁業復興のためには最高の場所だと確信した。

 今月3日に着工。一日でも早く完成させようと、漁協関係者が所有するコンテナハウスに寝泊まりしながら、建設作業にあたった。

 建設作業を見守ったワカメ養殖業、斎藤孝司さん(50)は「志津川に縁がなかった人もたくさん来てくれた。震災でみんなバラバラになったが、これでまた集まれるようになる」と目を細める。

 「志津川の人たちが元気になれるように、これからも自分に出来ることがあれば手伝いたい」。ようやく完成した番屋を眺めながら、工藤さんはそう話した。
(2011年5月8日 読売新聞)


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